ヤク山田 2年連続トリプルスリーなら…兵庫県スポーツ優秀選手特別賞も

[ 2016年8月30日 05:30 ]

ヤクルトの山田

 因縁の相手に前人未到の記録を達成する。現在、打率・329、33本塁打、29盗塁。ヤクルト・山田は30日から北陸で行われる巨人2連戦で30盗塁に到達すれば、史上初の2年連続トリプルスリーを事実上達成する。

 大阪から福井入りした24歳は「盗塁できればいいけど、状況を考えて走りたい。チームが勝つことが一番だから」と静かに闘志を燃やした。

 7月30日の巨人戦(東京ドーム)で田原誠から背中に受けた死球が原因で、今月10日に肋骨骨挫傷で出場選手登録を抹消された。10試合の離脱を経て復帰し、巨人とはそれ以来の対決。「特に(巨人への意識は)ない」。そう話した山田だが、復帰後は5連勝中でチームが勝つために盗塁を決めれば、得点力も上がる。真中監督も「いるのといないのでは全然違う」と存在の大きさを語る。

 2年連続トリプルスリーを達成すれば、山田の地元・兵庫県では他県で県民栄誉賞に相当する「スポーツ優秀選手特別賞」の贈呈を検討に入る。兵庫県にゆかりがあり、プロスポーツの分野で輝かしい活躍をした選手に贈られる同賞は、過去にイチロー(マーリンズ)、田中(ヤンキース)、球団OBの古田敦也氏らそうそうたる顔触れが受賞しており、同県の企画県民部秘書課儀典室は「素晴らしい記録。賞の贈呈を検討することになると思います」と回答した。受賞が実現すれば、超一流のアスリートに選ばれた証となる。

 3位・DeNAとは2・5ゲーム差。逆転CS進出に向け、山田の活躍は欠かせない。30日の巨人先発は菅野で、エースを相手に快挙を成し遂げる。

 ≪打率.329&33本塁打≫山田(ヤ)は昨年、打率.329、38本塁打、34盗塁でトリプルスリーを達成した。今季も29日現在、打率.329、33本塁打、29盗塁をマーク。史上初の2度目のトリプルスリーに向け、既に本塁打をクリアし、盗塁もあと1に迫っている。なお、打率はシーズン終了まで確定しないが、残り21試合に4打数ずつ立つと仮定した場合の84打数では、14安打の打率.167でも485打数146安打の打率.301と3割台をキープ。3割を切るとは考えにくく、打席も497でシーズン規定打席の443を超えていることから、盗塁を決めれば達成は間違いなさそうだ。

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