オルティス “赤い座席”への特大弾に懐疑的「金属バットでも無理」

[ 2016年8月26日 16:54 ]

レッドソックスのデービッド・オルティス (AP)

 レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークのライトスタンドにひとつだけ赤い座席があるのをご存知だろうか。緑の座席の中に一際目立つ存在となっているが、これは1946年6月9日にテッド・ウィリアムズが放った同球場最長本塁打の落下地点を示している。

 その距離、ホームプレートから502フィート(153メートル)と超特大の本塁打。その一発から70年も経つというのに、いまだにこの記録が破られていないのは驚きだ。しかし、チームの主砲デービッド・オルティス(40)はその飛距離に懐疑的。地元紙ボストン・ヘラルドに対してこう語っている。

 「今日の選手はとてもパワーがある。テッド・ウィリアムズ氏がそうでなかったとは言わないが、今の選手がどれだけ遠くにボールを飛ばすかをみんな見ているだろ?あの赤い座席だけれど、自分は何年もこの球場でホームランを打っているが、近くにも及ばない。ウィリアムズ氏を見下すわけではないけれど、自分たちの時代よりもパワーがあったとは思わないな。あの赤い座席まで飛ばすなんてありえないよ」。

 さらに、「金属バットを使ってもあの距離に近づけない」とオルティス。最後は証拠が残されていないこと指摘した。「どうしてそのホームランを映したフィルムはないの?ウィリアムズ氏よりも前の時代に活躍したタイ・カッブのフィルムは見たことがあるのに、ウィリアムズ氏の時代のものがないなんておかしいよね。まあ、あの一発が嘘だったと言うつもりはないけれど…」。

続きを表示

2016年8月26日のニュース