マイコラス“日本人と同じ選手として…”目指すはマーの28連勝

[ 2016年8月15日 05:30 ]

<ヤ・巨>8回2失点で14連勝のマイコラス

セ・リーグ 巨人9―2ヤクルト

(8月14日 神宮)
 巨人・マイコラスが、昨季から続く自身の連勝を14に伸ばした。ソフトバンク・バンデンハークに並ぶ外国人投手最多記録。その感想を問われ、報道陣に逆質問した。

 「日本人の記録は何連勝なんだ?」。楽天・田中将大(現ヤンキース)の28連勝だと知ると、「自分は、外国人投手としてくくられたくない。日本人と同じ選手、人として扱ってほしいんだ」と返した。首位・広島を追いかけるには、実に頼もしく、力強い言葉だった。

 緩急を駆使して8回6安打2失点。チームの連敗を3で止めた。バレンティンには1―0の4回に特大弾を浴びたが、その後は完璧に封じた。4―1の6回1死一、三塁は、内角への143キロ直球で二邪飛。8回はカーブを外角低めに投じ空振り三振に。「アウトを取ることに集中した。リベンジしたつもりはない」と紳士的に振る舞った。

 女性に対しても実に紳士だ。報道陣に囲まれる取材の際は必ず「レディーファースト」と言い、女性記者の質問を第一に受ける。前日は神宮球場の室内練習場で「お立ち台に立ったつもりで話すよ」とイスの上に立って受け答え。ローレン夫人(28)も、ユーモラスな二面性にほれたのだろう。マイコラスは一時帰国中の美人妻に「大人だから大丈夫だけど、もちろん寂しいよ」と思いをはせた。

 チームは鬼門にしている神宮での連敗を6で止めた。高橋監督は「きっちり投げてくれたことが、終盤のいい攻撃につながった」と称えた。今季は右肩痛のため、6月末に初登板と大きく出遅れた。広島とのゲーム差は6・5となかなか縮まらない中「全力を尽くして、勝利に貢献したい」と言った。チームにかけた迷惑は、終盤に取り返せばいい。(神田佑)

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2016年8月15日のニュース