元西鉄の強打者 豊田泰光さん死去 81歳 辛口評論でも人気

[ 2016年8月15日 13:45 ]

元西鉄遊撃手の豊田泰光さん

 元西鉄ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)遊撃手で、引退後は辛口の野球評論家として親しまれた豊田泰光(とよだ・やすみつ)さんが14日、誤嚥(ごえん)性肺炎のために亡くなったことが15日分かった。81歳だった。茨城県出身。通夜は23日午後6時、葬儀・告別式は24日午前9時半から、いずれも東京都品川区西五反田の桐ケ谷斎場で。喪主は妻・峯子(みねこ)氏と長男・泰由(やすゆき)氏。

 1952年に水戸商高の主力として夏の甲子園に出場。選手宣誓を務め、翌年西鉄に入団。守備よりも打撃が評価され、1年目から遊撃手のレギュラーとなり、115試合で27本塁打、打率2割8分1厘で新人王を獲得。56年には巨人との日本シリーズでMVPを獲得、以後57年は優秀選手、58年は首位打者と西鉄黄金時代となった3年連続日本一に貢献した。

 62年に中西太選手兼任監督の補佐として選手兼任で助監督を務めたが、翌年は国鉄(現ヤクルト)に移籍。69年に17年の現役生活にピリオドを打った。通算成績は1814試合に出場し、1699安打、263本塁打、打率2割7分7厘。

 引退後は72年に近鉄でコーチとなった以外は、スポニチ本紙特別編集委員を務めるなど評論家として活動。ニッポン放送、文化放送、フジテレビで評論、解説を行い、93年から2013年まで「週刊ベースボール」誌上でコラム「豊田泰光のオレが許さん!」を1001回にわたって執筆した。辛口で愛情のある評論はファンにも親しまれた。

 06年に野球殿堂入りした。

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