小谷野2発で試合決めた 福良監督も予想外の千金アーチ

[ 2016年4月20日 06:06 ]

<楽・オ>延長11回1死 小谷野はこの日2本目となる左越えソロを放つ

パ・リーグ オリックス3-2楽天

(4月19日 東京D)
 ひと振りで決めた。同点で迎えた延長11回1死、オリックス・小谷野は集中力を研ぎ澄ませて打席に立った。カウント2ボールから戸村の内角150キロ直球を叩くと打球は左翼スタンド中段へ着弾。値千金の一打でチームに連勝を呼び込んだ。

 「空振りしてもいい。強振しようと」

 逆転劇の始まりも小谷野だった。2点を追う7回無死。塩見の直球を左中間席へと運んだ。「ずっと気にしていたから。打点がないって。これで少しホッとした」。今季初打点を記録して肩の荷を下ろすと同時に味方の反撃ムードを整える。11回の決勝弾と合わせ、1試合2本塁打は日本ハム時代の10年9月9日西武戦(西武ドーム)以来。福良監督も「(本塁打は)期待しとらんかったけど…。2本とも価値ある本塁打でした」と最敬礼した。

 チーム最年長35歳はムードメーカーも買って出る。ヒーローインタビューでは「今年は最年長ってイジられる。こういう時に活躍しないと、またイジられるので」と笑顔が弾けた。最大7あった借金は3まで減った。ベテランと若手がかみ合いチームが上昇気流に乗ってきた。(桜井 克也)

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2016年4月20日のニュース