敦賀気比 春連覇へ“しんがり出陣” 相手は青森山田

[ 2016年3月12日 05:30 ]

健闘を誓い合う敦賀気比・林中主将(左)と青森山田・内山主将

センバツ組み合わせ決定

 北信越、東海の代表4校の抽選を残した時点で開幕戦と最終カードは空いていた。史上3校目の春連覇に挑む敦賀気比・東哲平監督の「開幕戦は勘弁を」の願いは通じ6日目のしんがり出陣となった。「時間があり調整がきく」と一安心した。

 相手は昨秋の明治神宮大会準決勝で8―5で破った青森山田。「俊足選手が多く粘り強い。研究もしてくる」と警戒心を強めた。一方で「勝ち上がれば日程的にきつい」のも確かだ。決勝まで行けば中1日で2回戦の後は休養日をはさんで連戦となる。初戦最後に登場し優勝したのは出場32校が定着した1983年以降では02年報徳学園のみ。プロ注目の長身右腕・山崎はもちろん、援護する打線がカギを握る。

 「去年も平沼さん(現日本ハム)を楽にしようという気持ちで勝ち進んだ」と昨春と同じ3番・遊撃を務める主将・林中が振り返る。

 毎日、寮で行う選手間ミーティングでも「連覇という言葉は出てこない」。重圧はないが感謝と誇りはある。開会式では紫紺の大旗を手に先頭を歩く。「始まりの行進。堂々と歩きたい」と林中。優勝旗返還に「また必ず持ち帰るという気で返してほしい」(東監督)と胸に秘めた目標を口にした。(内田 雅也)

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2016年3月12日のニュース