13年の感動をもう一度 梨田監督「一丸となって優勝を届けたい」

[ 2016年3月12日 08:45 ]

半旗が掲げられる中、黙とうとささげる(前列左から)福田、オコエ、嶋、梨田監督、銀次ら楽天ナイン

 被災地・東北を本拠地とする楽天は遠征先の静岡で練習前に黙とうをささげた。半旗が掲げられた草薙球場で首脳陣、選手ら80人が東北の方角を向いて1分間、静かに目を閉じ犠牲者を悼んだ。

 11年は日本ハムの指揮官だった梨田監督は震災後、遠征で訪れた仙台を見て「飛行機の窓から海に家具や屋根が浮いていた。海岸側と山側では全く別の街だった」と津波の被害の大きさに驚いたという。その被災地球団で今季から指揮を執ることになり「我々にできることは野球で勇気づけること。まずは勝つことが一番。チーム一丸となって東北の皆さんに優勝を届けたい」と誓った。

 当時、選手会長で今季は主将を務める嶋も「ユニホームを着ている以上、野球で被災地の方々に元気を与えたい」。岩手県普代村出身で今季から選手会長に就任した銀次は「自分には野球しかない。しっかり野球で見せていけたら」と語気を強めた。チームは昨季まで2年連続の最下位。震災から5年という節目の年に東北のためにも、13年の感動を再現する。 (徳原 麗奈)

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2016年3月12日のニュース