小豆島 港で歓喜!島民と校歌大合唱、2年部員が修学旅行から帰島

[ 2016年1月30日 07:12 ]

最終フェリーで2年部員が修学旅行から帰島。出迎えの島民や応援団とセンバツ切符を喜ぶ小豆島ナイン

第88回選抜高校野球大会出場32校決定

(1月29日)
 フェリーの照明と外灯に照らされた港が、即席のセレモニー会場になった。午後9時34分。島南東部の草壁港に、小豆島の部員17人がそろった。島民約300人に万歳で迎えられ、樋本主将は「島全体で戦って、まず1勝したい」と決意表明。島民の手拍子に合わせ、港から校歌を響かせた。

 樋本主将ら2年生8人は北海道への修学旅行からの帰路。悪天候の影響で遠回りを余儀なくされた。吉報を聞いたのは、乗り継ぎ便を待つ羽田空港だった。岡山行きの機内では祝福のアナウンス。同級生からの拍手喝采に、樋本主将は「疲れも吹き飛んだ」。島への最終フェリーの中では異例の記者会見も行った。

 1925年(大14)創部。悲願がかない、杉吉勇輝監督も「島の人たちの期待が励みになった」と笑顔を見せた。部員は全員が島内出身。17人は出場32校で最少だ。瀬戸内海の離島。少子高齢化もあり、一時は4人にまで減った。17年春には島内のもう一校、土庄(とのしょう)と統合され「小豆島中央」となることも決まっている。

 昨秋の香川大会で初優勝し実力は十分。映画「二十四の瞳」の舞台となった小さな島から、「三十四の瞳」の球児たちが全国の舞台に飛び立つ。

 ≪小豆島ドタバタの一日≫

 午後1時03分 修学旅行中の2年生が新千歳空港を出発

 2時48分 羽田空港到着。その後空港でセンバツ出場を知らされる

 3時45分 羽田発高松行きに搭乗予定も高松空港が濃霧。羽田に引き返す可能性もあり、岡山行きに変更

 4時37分 羽田空港から岡山へ出発

 6時10分 予定より15分遅れで岡山空港に到着。皮肉にも羽田発高松行きは定刻5時10分に到着…。岡山空港からバスで高松港へ移動

 8時30分 高松港からフェリーで出発

 9時34分 小豆島の草壁港にようやく到着

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