敦賀気比エース山崎　連覇へオレが引っ張る「一戦一戦勝って」

センバツ出場が決定した敦賀気比のエース・山崎（左）と林中主将らナインは帽子を投げて出場を喜ぶ

第８８回選抜高校野球大会出場３２校決定

（1月29日）
　無限の可能性が１メートル８８の右腕に潜む。史上３校目の春連覇に挑む敦賀気比の１４４キロ右腕・山崎颯一郎（２年）の胸には、もうマンモスで戦う闘志が宿っていた。

　「昨年と違って今年は自分が引っ張っていかないといけない。連覇は意識せず、一戦一戦勝っていきたい」

　昨秋神宮大会決勝の高松商戦では３－０とリードしながら最終２回で８点を奪われ頂点を逃した。「いけると思って…。最後まで気を抜いてはいけないことを知りました」。大会後はバランスを重視し打者に威圧感を与えるフォームにマイナーチェンジ。毎食１膳だったご飯を２～３膳に増やし体重は４キロ増の８４キロ。線の細さを解消した。「昨秋からチームで一番変わったのが山崎」と主将・林中勇輝も証言する。

　「卒業までに１５０キロ以上を出したい」。変貌する春。山崎が真のエースになった時、紫紺の大旗は再び北陸路へ戻る。　（堀田　和昭）

　▼巨人・内海（００年度卒ＯＢ）昨年は悲願の優勝。今年も負けず劣らずのチームだと聞いています。連覇目指して頑張ってください。