純平22年ぶり右腕の背番「47」 工藤監督に憧れ自ら選んだ

[ 2015年12月3日 05:30 ]

工藤監督(右)の現役時代の背番号「47」を披露し、笑顔の高橋

 ソフトバンクの新入団発表が福岡市内のホテルで行われ、ドラフト1位の県岐阜商・高橋の背番号は「47」に決定。U―18W杯の高校日本代表にも選ばれた、最速152キロの逸材は「工藤監督が現役時代につけていたというのが、自分の中で大きかった。47番をいつかは自分の番号にしたい」と意気込みを語った。

 球団では工藤監督のほか、杉内(現巨人)、今季限りで引退した帆足らが背負い、左腕のイメージが強い。右腕がつけるのは94年のシグペン以来22年ぶりだ。父・康二さん(57)が工藤監督の著書を愛読し、高橋は小学生の頃、06年に出版された「僕の野球塾」で野球の基礎を学んだ。ドラフト会議で最多3球団競合の末、工藤監督がクジを引き当てた。運命を感じた高橋が47番を選んだという。工藤監督は「ぜひ高橋くんのイメージをつくってほしい」と熱い期待を寄せた。

 入団発表では「生涯ホークス」も宣言した。「今はメジャーリーグ(挑戦)という話がたくさん出ているが、自分は47番を背負って、ずっとホークスのマウンドに立ち続けたい」。さらに「40歳を超えるまで、ずっとエースでいたい」と工藤監督のように息の長い投手を目標に掲げた。現役時代に実働29年で224勝を挙げた指揮官に匹敵する投手へ――。大きな志を抱いてプロの世界に飛び込む。(福浦 健太郎)

 ≪他球団を見ても左腕のイメージ≫背番号47は、左投手がつける番号のイメージが強い。現時点でも巨人・山口、中日・浜田、オリックス・海田ら、12球団中(ロッテと西武は空き番)、7球団が左腕だ。右投手は高橋のほか、広島の小野、日本ハムのドラフト5位入団・田中がいる。

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