金本監督、正捕手ノルマは100試合出場 矢野コーチに育成託す

[ 2015年12月3日 10:12 ]

正妻出てこい!100試合以上先発マスクをかぶる捕手が現れるのを心待ちにしている金本監督

 阪神・金本知憲監督(47)が正捕手の条件として、シーズン100試合以上の先発出場をノルマに掲げた。報道陣から100試合が一定の目安になるか、と問われて「うん、もちろん」と即答した。

 話題が今オフから捕手の練習も始めた今成に及んだ時だった。本格的な捕手転向の可能性を問われて条件を挙げた。

 「結局、年間50試合出ているくらいじゃ、他の捕手も育たない。中途半端になる。今成も他の捕手も。100試合以上任せられるようなら、そら面白いと思う。(今成に本格的に捕手を)やらせるなら最低100試合はできる、というね。それ以外ならイザという時のために、たまに練習しておいてくれよ、ということ」

 先発100試合以上の目安は今成の捕手再挑戦の基準となるだけでなく他の捕手陣にも当てはまる。阪神で先発マスクが100試合を超えたのは10年の城島健司が最後。今季に至っては先発57試合の鶴岡が最多という状況で、5年間も正捕手不在の状態が続いている。

 日本一、リーグ優勝といった頂点に立つチームには、必ずと言っていいほど名捕手の存在があった。近年ならヤクルト・古田敦也、阪神・矢野燿大、巨人・阿部慎之助らが、そうだった。ただ捕手は一朝一夕に育てられるポジションではない。起用する側にも相応の我慢が求められる。そこで金本監督が手始めとして掲げたのが、100試合出場というわけだ。

 候補には事欠かない。強肩強打が持ち味の梅野、リードが巧みなベテランの鶴岡を筆頭に清水、小宮山、岡崎、小豆畑が続く。ドラフト2位の坂本も大学日本代表で正捕手を務め、即戦力として期待できる。実際の捕手育成は絶大な信頼を寄せる矢野作戦兼バッテリーコーチに任せる方針。真の「扇の要」と呼べる捕手の出現を待ち望んだ。(惟任 貴信)

続きを表示

2015年12月3日のニュース