青木、マリナーズ!イチローの“聖域”「1番・右翼」を継承

[ 2015年12月3日 05:30 ]

マリナーズと契約することが分かった青木

 ジャイアンツからFAになった青木宣親外野手(33)がマリナーズと契約することが1日(日本時間2日)、分かった。米メディアによると、合意した契約内容は1年契約で、2年目はオプション。青木は既にシアトル入りしており、身体検査をクリアすれば、2日(同3日)にも発表される。チームは「1番・右翼」を任せる方針。かつてイチロー(現マーリンズ)が10年以上も守った「聖域」が、青木の新たな活躍の場になる。

 日本が誇るヒットメーカーの系譜が、シアトルで受け継がれる。マ軍はこの日、今季途中から正左翼手を務めたトランボをトレードでオリオールズへ放出。外野の一角が空いたことで、青木との交渉が一気に進展し、合意に達した。米CBSスポーツ(電子版)は「1年契約で、2年目はオプション」と報じた。

 青木には、オリオールズ、エンゼルスなども獲得に興味を示していたが、本人が重視したのは、レギュラーで出場できるチームと家族の生活を考えた環境面。サンフランシスコと同じ西海岸のシアトルは住みやすく、これまで多くの日本人選手が在籍してきたマ軍は受け入れ態勢も整っている。青木は既に渡米し、シアトル入り。現地2日に身体検査を受ける。

 マ軍は今季76勝86敗でア・リーグ西地区4位。チーム再建に向け、オフはジェリー・ディポト新GMの下で積極的な補強を行っていた。その中で、新たなターゲットになったのが青木だ。チームはイチローが12年途中にヤンキースへ移籍して以降、1番打者を固定できない状態が続いていた。青木の今季の出塁率・357は、300打数以上の1番打者ではメジャー全体8位。機動力野球を掲げる新GMの構想にうってつけの存在だった。

 ポジションは右翼を予定。かつてイチローが鉄壁の守備を誇り、背番号から「エリア51」と呼ばれた聖域だ。今季はジャイアンツで左翼を守ったが、ブルワーズとロイヤルズに在籍した3年間は右翼が定位置。チームとしては、右翼を守った2年連続40発以上の主砲クルーズの守備の負担を考慮し、DHに専念させたい考えで、青木はその構想にもフィットする。

 青木は今季序盤から打率3割をキープし、初のオールスター出場も確実視されていたが、6月20日に死球を受けて右腓(ひ)骨骨折で約1カ月間離脱。復帰後の8月9日には頭部に死球を受け、脳振とうの後遺症が見られたため、9月3日でシーズンを終えた。しかし、心配された後遺症はなく、オフに帰国後も「頭は全く問題ない。今季つかんだ打撃の手応えは来季につながる」と話していた。

 94年にオリックスでプロ野球初のシーズン200安打を達成したイチロー。そのイチローに続き、05、10年と史上初めて2度の200安打をマークした青木が、今度はシアトルの「聖域」ともいえる「1番・右翼」を継承する。

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