張本氏、侍J小久保監督に喝「大谷をなぜ替える?油断だと思いますよ」

[ 2015年11月22日 08:57 ]

張本勲氏

 野球評論家の張本勲氏(75)が22日、TBS系の情報番組「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演し、国際大会「プレミア12」で3位に終わった侍ジャパンの小久保裕紀監督(44)に「喝!」を出した。

 小久保監督率いる日本は19日の準決勝で、先発・大谷が7回1安打無失点、11三振を奪う快投を披露したものの、9回に則本ら救援陣が打ち込まれて3―4で逆転負け。21日の3位決定戦ではメキシコを7回、11―1のコールドゲームで下したが、世界一奪回を目指す17年のWBCへ不安を残す形となった。

 張本氏は開口一番、「喝を入れてください、監督に」と指揮官にダメ出し。やはり大谷を85球で交代させた采配に不満があるようで「あれだけ良い采配をしていた人が、大谷をなぜ替える?プロ野球の悪い流れなんですよ。6回、7回投げたらリリーフに任せるというのがね、アメリカの悪いところをまねして。先発完投がピッチャーの夢なんですよ」とまくし立てた。

 張本氏は大谷の後を受けた則本、松井裕らの実力を認めたうえで、「韓国のバッターが(大谷を)凄く嫌がっている。あの日の大谷は凄かったんですよ」と大谷の続投を支持。「最後まで投げろ、というのが監督の仕事なんですよ」と小久保監督の決断に疑問を呈すると、ゲスト出演した吉井理人氏(50)も「長いシーズンだと球数で交代もあるが、負けたら終わりという試合だったら別ですよね」と話した。

 「決勝で最後に投げさせようと思ったのかもしれない」と中1日で迎える決勝を見据えて大谷を交代させたのでは…と小久保監督のプランを推し量った張本氏。それでも「考えが甘い。小久保の油断だと思いますよ」とし、「このメンバーで勝たなきゃ悔しいよ」と率直な思いを吐露した。

 吉井氏は、侍ジャパン投手陣の構成が先発と抑えだけだったことに疑問符をつけ、「クローザーは勝利のお膳立てができたところで出ていくピッチャー。流れがどっちにいくか分からない場面でのピッチングは慣れていない」と元投手の立場から解説。ヤクルト・久古、日本ハム・宮西、ソフトバンク・森らの名を挙げて、中継ぎ投手の必要性を力説していた。

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2015年11月22日のニュース