日大三恩師・小倉監督が語る高山　プロでトリプルスリー狙える

＜明大・早大＞３回１死一塁、明大・高山は左前にリーグタイ記録の通算１２７安打目を放つ

東京六大学野球秋季リーグ戦第３週第２日 明大３－２早大

（9月27日 神宮）
　明大・高山俊外野手（４年）が２７日、早大２回戦で２安打を放ち、通算１２７安打とし、明大の高田繁（７０、現ＤｅＮＡゼネラルマネジャー）が１９６４～６７年に樹立したリーグ最多安打記録に４８年ぶりに並んだ。高山の日大三時代の恩師・小倉全由監督（５８）が教え子について語った。

　大したもんだと思います。高田繁さんは僕らにとって神様みたいな方。そんな方がつくった記録に並んだわけですから。

　僕は正直、高山がこんなに「巧（うま）い」打者になるとは思っていませんでした。ドーンと球を飛ばすタイプの打者でしたから。入学時からパンチ力があり、体が強かった。何でも淡々とやる半面、淡泊に見えてしまうこともありました。それで２年のセンバツ決勝の時にスタメンを外したこともありました。もっと打てるはずという期待の裏返しでしたが、振り返ればこちらの見えないところでプレッシャーを感じていたのかなと思います。

　僕は常に「詰まってもいいから軸をぶらさず打て」と言います。それをベースにしているかは分からないですが、高山はポイントまで引きつけて強く振り切れ、足があるからゴロを内野安打にもできるのが大きいですね。

　高校時代はポカをやって、当時の主将の畔上（現法大）に怒られたりしていました。その同級生が同じリーグにいたのも大きいでしょうね。上の舞台に行ってもトリプルスリーなど狙えるくらいの身体能力があると思います。まずはリーグ記録をどこまで伸ばすのか楽しみにしたいです。