仙台育英 逆転負けで4強ならず、世那「寂しい」目潤ませる

[ 2015年9月28日 19:16 ]

<国体高校野球 仙台育英・鳥羽>7回から登板し、3回、無失点と好投した仙台育英・佐藤世那

第70回紀の国わかやま国体高校野球(硬式)競技2回戦 仙台育英4─5鳥羽

(9月28日 紀三井寺)
 今夏甲子園準優勝の仙台育英(宮城)は鳥羽(京都)に逆転負けを喫し、4強進出はならなかった。

 U─18日本代表の右腕・佐藤世那投手(3年)は1点を追う7回から救援し、3回無失点と好投も打線にあと一本が出なかった。「9回は今までにない力を出した」。試合後、人目をはばからず涙を流した佐藤世は「泣く気はなかったんですけど…甲子園の時よりも泣いてしまった。まだまだやりたかった。寂しいのと、終わっちゃったんだなと」と話して、また目を潤ませた。

 紀三井寺球場は仙台育英秀光中2年の夏に全国大会が行われた場所。その時は初戦で先発して5回1失点もサヨナラ負けを喫したといい「中学時代投げた所が学生最後の場所になった。ここに何かの縁があるのかも」と感慨に浸った。

 「甲子園が終わった後も野球がない日はやっぱりつまらないなと思った。引退前なら授業中に“練習行くのやだな”とか思ってたんですけどね。これからは勉強しかないと思うと嫌ですね」と苦笑い。

 高校野球に別れを告げ、帰郷後にはプロ志望届を提出する予定だ。

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2015年9月28日のニュース