阪神、新監督候補を金本氏に一本化 引退から3年 アニキに再建託す

[ 2015年9月28日 05:35 ]

<広・神>テレビ解説を終え、球場を後にする金本氏

セ・リーグ 阪神2-5広島

(9月27日 マツダ)
 阪神が来季の新監督候補を、OBの金本知憲氏(47)に一本化したことが27日、分かった。この日の広島戦に敗れて今季のリーグ優勝の可能性が完全消滅。和田豊監督(53)は辞意を固め、既に球団にも伝えたとみられる。球団創設80周年に期した悲願はかなわず、外国人選手頼みの戦力編成からの脱却は急務。03、05年と2度のリーグ優勝の功労者だった金本氏に猛虎再建を託す方針を固めた。

 節目の日が訪れた。ふがいない戦いで4位・広島に連敗し、7月21日以来、68日ぶりの借金生活に転落。10年連続のV逸が決まった和田監督は責任を背負った。

 「現状をね、重く受け止めているし、その責任は痛感している。全ての責任は私にあります」

 昨季は球団史上初めてクライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜き、9年ぶりに日本シリーズに進出。当初の3年契約を終えて単年契約で挑んだ4年目の今季は、球団創設80周年で10年ぶり優勝を大きく期待された。

 セ・リーグは開幕からまれに見る大混戦となったが、阪神は8月16日時点で2位・ヤクルトに最大3・5ゲーム差をつけて抜け出したかのようにも思えた。9月も12日時点では首位だった。しかし、翌13日に2位に転落して以降は、坂を転がり落ちるように黒星を重ねた。最後の望みをかけた勝負の12連戦は、2試合を残して現在2勝8敗。9月に失速する勝負弱さを、指揮した4年間で最後まで拭えなかった。

 球団はかねて来季続投の目安を「優勝を逃した場合は2位のなり方」としてきた。現状では本拠地CSを開催できる2位確保も極めて難しい。厳しい戦況を受け止めて和田監督は辞意を固めた。

 後任の最有力候補は金本氏だ。既に球団内では他のOBや内部昇格、外部招へい案などさまざまな可能性の中から同氏を新監督候補として一本化する方針が固まった。チームはレギュラーシーズンを4試合残して現在3位で、広島と最後のCS枠を争っている。現体制に配慮しながら、時機を見て、金本氏に就任要請する見通しだ。

 金本氏は02年オフに広島からFA移籍。03、05年と近年2度のリーグ優勝に大きく貢献し、低迷していた阪神を有形無形の影響力で一変させた。世界記録の1492試合連続フルイニング出場を果たした強じんな心身や勝負強い打撃で活躍。ファンからは「アニキ」や「鉄人」などの愛称で絶大な支持を集め、ユニホームを脱いで3年目となった今も現役選手から慕われている。

 主力選手が高齢化し、今季は外国人選手に依存せざるを得なかった。優勝から10年間遠ざかる現状を踏まえ一からのチームづくりは不可欠。金本氏を猛虎再建の切り札と位置づけ、監督就任へ向けた交渉は近く始まる。

 ◆金本 知憲(かねもと・ともあき)1968年(昭43)4月3日、広島県出身の47歳。広陵では甲子園出場なし。東北福祉大から91年ドラフト4位で広島に入団。00年にトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)達成。02年オフにFA宣言し阪神に移籍。99年7月から10年4月まで、1492試合連続フルイニング出場の世界記録を樹立した。04年打点王、05年MVP、ベストナイン7度。通算2578試合で打率・285、2539安打、476本塁打、1521打点、167盗塁。

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