雄星 零封で大谷に勝つ「中の上では勝てない相手」 26日投げ合い

[ 2015年8月25日 05:30 ]

岸(右)とストレッチをする菊池

 零封で投げ勝つ――。西武・菊池は、26日の日本ハム戦で花巻東の後輩・大谷と今季初めて投げ合う。札幌へ向かう羽田空港で報道陣に囲まれた左腕は「何を聞かれるか、分かってますよ。大変なことになりましたね」とニヤリ。

 そして「中の上(の出来)では勝てない相手。最初から飛ばして、1点も取られないくらいの気持ちでいく」と続けた。

 大谷はここ3試合はカード頭の火曜日登板が続いていたが、前回登板をへんとう炎で回避したメンドーサが25日に先発復帰するため、1日ずれて対決が実現した。過去2度の対戦は、菊池の0勝1敗。これまでは「“負けたら何を言われるか分からない”という感じだった」という。高校は入れ違いで一緒にプレーをしていないが、周囲からはいつも比較され、嫌気が差したこともあった。しかし、昨季の自分とは違う。

 下半身主導のフォームに改造した今季はここまで7勝7敗の五分ながら、防御率は2・83。昨季までは大谷の剛速球をうらやんだこともあるが、自身も常時150キロをマークするようになった。今季の大谷を「点を取られても次の回から切り替えられる投手」と認める余裕も生まれ、「高校の後輩」から「一流投手」と見方も変えた。

 それだけに「先制点を与えたら厳しい」と、初回から飛ばし、ゼロにこだわる。現在3位のチームは、4位のロッテと激しいCS争いを繰り広げており、負けられない一戦になる。お互いに成長を遂げた3度目のマッチアップ。菊池が先輩の意地を見せるときが来た。 (神田 佑)

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