柳田VS秋山 ハイレベル首位打者争いのカギは直接対決

[ 2015年8月25日 10:33 ]

ソフトバンク・柳田(左)と西武・秋山

 パ・リーグの首位打者争いはマッチレースの展開になっている。現在1位のソフトバンク・柳田悠岐外野手(26)と2位の西武・秋山翔吾外野手(27)がともに3割6分を超える高打率をキープ。3位以下の打者に大きく水をあけている。史上まれに見るハイレベルの戦いは終盤までもつれそうだ。 (記録課・宮入 徹)

 8月に入って柳田は絶好調。ここまで月間19試合を消化して71打数30安打、打率・423と好成績を残している。一方、秋山は20試合で79打数26安打、打率・329と下降気味。7月7日から保っていた打率1位から今月17日には2位に陥落。以後トップの座を柳田に明け渡している。

 それでも24日現在、柳田・3694、秋山・3685とわずか9毛差。もし、首位打者を争う上位2人が打率3割5分以上なら、10年のセで首位打者・青木(ヤ)・358、2位・平野恵(神)・350となって以来。さらにラインを上げ3割6分以上だと86年のセでバース(神)・389、クロマティ(巨)・363と記録して以来2度目、パでは初のケースになる。

 今季2人のカード別打率で目につくのが、直接対戦での数字の開きだ。柳田は西武戦で打率・443と大当たり。秋山のソフトバンク戦の打率が・345だからほぼ1割の差が生じている。柳田の打率から西武戦分を引くと・351。同様にソフトバンク戦分を秋山の打率から引くと・374となり逆転してしまう。

 このカードは残り4試合と少ないが、両チームがクライマックスシリーズで対戦する可能性もある。西武投手陣の柳田封じは秋山のタイトル獲得を助けるだけでなく、CS対策としても重要なポイントになりそうだ。

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2015年8月25日のニュース