9歳のバットボーイ死亡 選手の練習スイングが頭部を直撃

[ 2015年8月5日 15:28 ]

4日の試合前、バットが頭に直撃して死亡した少年の妹を抱えながらグラウンドに整列する選手 (AP)

 1日に米カンザス州で行われた大学夏季リーグの試合において、9歳のバットボーイの頭にバットが直撃して翌日に死亡するという悲劇が起こった。

 バットボーイを務めていた少年はネクストバッターサークル付近に位置していたが、選手の練習スイング後のバットがヘルメットの上から頭部を直撃。すぐに担架で球場から運び出され、病院へと搬送されたが、治療の甲斐なく2日に息を引き取った。

 少年の父親はメディアの取材に対して「息子は本当に野球を愛していた。この悲劇に対して怒りはないし、悪く言うつもりもない」と気丈にコメント。選手はリーグ期間中、リストバンドやアンダーシャツなどに少年のイニシャルを入れてその死を悼み、チームは基金の設立を考えているという。

 また、リーグはこの少年の死を受けて、各チームに今季いっぱいは試合でバットボーイ、もしくはバットガールを置かないようにとの指示を通達した。

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