今宮、大谷撃ちでソフト６連勝！５日に福岡移転後最速Ｍ灯も！

＜ソ・日＞７回無死満塁、大谷から勝ち越し打を放つ今宮

パ・リーグ ソフトバンク７―２日本ハム

（8月4日 ヤフオクＤ）
　難敵・大谷も攻略した。クリーンアップが封じられても下位打線が仕事をする。首位を独走するソフトバンクが、総合力の高さを見せつけた。

　ヒーローは、打率２割台前半の８番・今宮だ。０―１の５回１死三塁、外角の１５２キロ直球を叩いた。「しっかりボールにバットをぶつける意識でいった」という打球は右翼フェンスに直撃する適時三塁打。さらに９番・鶴岡の中犠飛で逆転に成功した。

　２―２とされた直後の７回。無死満塁で再び今宮に打席が回ってきた。今度は外角低めのスライダーに食らいつき、左前へ決勝２点適時打を放った。「直球かスライダーのどっちか。（球種を）割り切れたことがよかった。割り切らなければ、打てない投手」としてやったりだ。さらに明石、高田も安打を浴びせ、大谷をＫＯした。

　４回までは大谷の前にわずか１安打で９三振。柳田、内川、李大浩（イデホ）のクリーンアップで５三振を喫していた。試合を一気に動かした７回の攻撃は工藤采配のスパイスも効いていた。無死一、二塁で、二塁走者の李大浩に代走・川島を送る。「ここが勝負」と指揮官。中村晃に命じた初球のバントが失敗すると、２球目にバスターに切り替えた。前進した一塁・中田の脇を抜ける右前打で無死満塁。このお膳立てに、今宮は「（工藤采配は）伝わるものがありました」と言った。

　今季２度目の６連勝。昨年より８試合も早く６０勝に到達した。２位・日本ハムとのゲーム差は９・５。きょう５日に勝てばリーグ連覇へのマジックナンバー３８が初点灯する。「マジックより、あした勝って、勝ち越すこと。身近な目標に向かってやっていきたい」という工藤監督だが、独り旅に現状では強力なライバルが見当たらない。

　≪ハムと今季最大９・５差≫ソフトバンクが２位日本ハムとの直接対決に勝って６連勝。ゲーム差を今季最大の９・５差に広げた。この結果、５日にもソフトバンクに優勝へのマジックが点灯する。ソフトバンクが勝てばＭ３８、引き分けでもＭ３９が出る。なお、ソフトバンクの最速マジックは南海時代の６５年７月６日（チーム５８試合時）に点灯したＭ６２。福岡に移ってからはダイエー時代の０３年８月１７日（同１０４試合時）のＭ３０。今季は日付、チーム試合数とも福岡移転後では最速になりそうだ。