広島ドラ1野間、苦投の黒田救った!プロ初の決勝打「うれしい」

[ 2015年8月5日 08:50 ]

<広・神>お立ち台で鈴木誠(右)に氷水をかけられる野間

セ・リーグ 広島6―5阪神

(8月4日 マツダ)
 執念が実った。広島は4日の阪神戦(マツダ)を逆転で制し、2連勝。1点を先行された7回、ロサリオの中前打で追い付くと、途中出場のルーキー・野間峻祥外野手(22)がプロ初の決勝打となる、渋~い二塁内野安打だ。先発・黒田は6回4失点(自責3)で降板も、チームの勝利に安どの息。2試合連続逆転勝利の赤ヘル、巻き返しへ、今度こそ勢いは本物だ。

 蒸し暑さが充満するお立ち台で、恒例の“勝利の水”が心地よかった。仲の良い鈴木誠からの祝福を、座り込んで浴びた22歳は破顔一笑。「きれいなヒットではなかったけど、自分らしさを出すことができたと思う。うれしいです」。声を張り上げて大声援に応えた。

 歓喜のシーンは終盤7回だ。失策とボークが絡む嫌な形で2番手・ヒースが失点し、暗雲が垂れ込めた直後に菊池、丸の連打で好機を築き、ロサリオの中前打ですぐさま同点。なおも1死一、三塁とし、グスマンの代走で6回から途中出場した野間が打席に入った。

 「前進守備だったし、低く強く打って、とにかくゴロを転がそうと。打った瞬間に1点は間違いないと思いました」

 3番手・安藤が2―2から投じた5球目、外角低めのフォークに反応。体をいっぱいに伸ばして拾うと、高くバウンドした打球は二塁内野安打となった。両手をポンと叩いて喜ぶ野間。うれしいプロ初の決勝打だった。

 途中出場し、2安打を放った7月21日の中日戦(マツダ)が分岐点だった。「打てなくて悔しい思いをしていたけど、あの2安打で、割り切っていけばいいんだ…と」。胸中には、変化球は対応できる、フォークは拾える…という自信。遅れがちだったプロの直球に照準を合わせることで、視界は広がった。追い込まれながらも、安藤の決め球を拾った決勝打に、持ち味が凝縮されていた。

 「スタメンだったり、きょうのような形(途中出場)だったり…だけど、少しずつ慣れて、いいものが出せている。必要な戦力になっている」

 愛弟子の活躍に緒方監督は目を細めた。2ランを放ったグスマンを、6回で代える思い切った采配。早めの投入は、野間への信頼感が高まっているからに他ならない。長く2割2分台だった打率は2割5分を超えた。

 阪神、巨人との6連戦初戦で2試合連続の逆転勝利。今週の戦い方次第では、秋への希望が萎みかねないだけに、この1勝は大きい。3位・虎とは2・5差。野間は言葉に力を込めて言う。「これから巻き返せるよう、必死にやるだけです」。勢いは本物と信じたい。(江尾 卓也)

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