大谷、悔しい4回5失点 “すっとこどっこい”返上ならず

[ 2015年3月11日 14:38 ]

<日・D>4回2死一、三塁、打者・梶谷の時、先発・大谷が暴投で三塁走者・山下幸の生還を許し首をかしげる

オープン戦 日本ハム1―10DeNA

(3月11日 鎌ケ谷)
 プロ3年目で初の開幕投手に指名されている日本ハムの大谷翔平投手(20)が11日、千葉県鎌ケ谷市で行われたDeNAとのオープン戦で2度目の先発登板に臨み、4回で99球を投げて6安打5失点。直球のMAXは154キロで、与えた四球は4つ、奪った三振は5個だった。チームは1―10で大敗し、大谷は2敗目を喫した。

 大谷は3日の巨人とのオープン戦(札幌ドーム)で4回4失点6四球と大乱調。栗山監督から「“すっとこどっこい”だった」と酷評された。

 それだけに、この日は名誉挽回といきたいところだったが、初回に1死から桑原に右越え二塁打を浴びると、梶谷、ロペスに連続四球を与えるなどして満塁のピンチ。ここで井手に犠牲フライを打たれ、先制点を失った。

 3回には1死から桑原に右越えソロ本塁打を浴び追加点を許すと、さらに安打と盗塁などで2死二塁とされてから井手に右越えに適時二塁打を浴び1失点。続くバルディリスにも右前に運ばれ、この回だけで4安打を集中され3点を失った。

 4回は、途中出場の大卒新人・山下幸に2死から右翼線へ三塁打を打たれ、四球と自らの暴投で5失点目。この回を最後に降板となった。

 大谷は「思っていたような内容ではなかった。全体的に前回と変わりがなかった。引っ掛けたり浮いたりバラバラでしたし、まだまだだなと思います」と語り「開幕まであと1回だけなので、合わせていければ…基本的に崩れているわけではない」と強気。それでも「何かのきっかけが大事。良くなるのも悪くなるのもきっかけ」としながら、何がきっかけだと思うか?と聞かれると「分からない」と不安ものぞかせていた。

 東日本大震災から、この日で4年。大谷の登板は開幕日から逆算したものだが、栗山監督はそのことも意識して岩手県出身の大谷を先発させることを決めた。試合前には黙とうを行い、球場には半旗が掲げられた1戦。だが、被災地に勇気を与える投球をすることはできず、悔しさの残るマウンドとなった。

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2015年3月11日のニュース