西10勝両リーグ一番乗り 91年星野以来球団23年ぶり

[ 2014年7月2日 05:30 ]

<オ・楽>2回、嶋の右前打で一塁にダッシュする西

パ・リーグ オリックス8-5楽天

(7月1日 京セラD)
 両リーグを通じて10勝一番乗り。球団では91年の星野伸之以来23年ぶりである。オリックス・西は恩師の投手コーチに並ぶ快挙にも苦笑いが精いっぱいだった。5回4失点では格好悪かった。

 「チームが勝ってホッとした。野手の皆さんに迷惑を掛けてしまった」

 まさかの展開だった。楽天戦はここまで2戦2勝で防御率0・00。14イニング連続無失点で臨んだ初回にわずか6球で2点を失った。制球が定まらず、3回までに4失点。それでも踏ん張った。4回、5回は三塁まで走者を進めたが、追加点を許さずに逆転勝ちにつなげた。

 前回6月17日の巨人戦(東京ドーム)では球威を欠き6失点で5回途中KO。開幕からの疲労が要因だった。星野コーチは「リフレッシュ期間」と位置付け、中13日という長期の登板間隔を空けてもらった。まだ本調子ではないものの、負けるわけにはいかなかった。発奮材料もあった。球宴ファン投票の先発投手部門で両リーグ最多の25万783票を集めて1位選出。「頑張っている姿を見せたい」と燃えた。

 西は「次の登板に生かさなければいけない」と反省の弁を続けたが、自身3年ぶり2度目の2桁勝利である。貯金18で2位・ソフトバンクを2・5ゲーム差に引き離した森脇監督は「きょうはらしくないボールが多かったが次は“きっと大丈夫”」と、帽子のつばに書かれた西の座右の銘を引用し、完全復活に期待を寄せた。

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2014年7月2日のニュース