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小谷野、因縁の球場で復活打 久々ナイターは「眠い」

[ 2014年7月2日 05:30 ]

<西・日>西武に勝利し、スタンドの声援に応える小谷野

パ・リーグ 日本ハム4-2西武

(7月1日 西武D)
 日本ハムは1日、右膝故障で戦線離脱していた小谷野栄一内野手(33)が西武戦(西武ドーム)の3回に決勝左前打を放った。5月1日に負傷した因縁の球場での悪夢を自らのバットで完全払しょくした。投げては武田勝投手(35)が5月3日のオリックス戦(札幌ドーム)以来となる今季2勝目をマーク。頼れるベテランの復帰でチームは再び勝率を5割に戻した。

 右膝内側側副じん帯損傷からの復帰初戦。小谷野はいきなり決勝点を叩き出したというのに、西武ドームの長い階段を上がりながら「眠い」を連発した。

 同点の3回1死一、二塁。岸のスライダーに食らいついて三遊間を破った。「バットの芯じゃないよ。飛んだところがよかっただけ。でも2軍でもあまり打てていなかったのでよかった」。小谷野らしい泥くさい一打を振り返ると、また「眠い!」とつぶやいた。「だって毎日朝5時半起きだったんだよ。夜だって8時には寝ていたんだから」。そんな表情は充実感に満ちていた。

 5月1日の西武戦(西武ドーム)で本塁突入した際に捕手と交錯。右膝を故障した。2軍での実戦復帰まで8週間と診断されて右膝は固定された。千葉・鎌ケ谷のリハビリ生活は朝6時半に東京都内の自宅を出発。下半身が使えない時期はウエートトレーニングに重点的に取り組み、歩行ができるようになると打撃マシンを相手に緩い球を打ち込む日々が続いた。

 沖縄の春季キャンプは2軍で過ごした。1軍では外野からのコンバートも視野に中田が三塁守備に取り組んでいた中で、小谷野はオープン戦で結果を残し、3月28日のオリックスとの開幕戦(札幌ドーム)でサヨナラ安打も放った。それなのに今度は「故障」という試練に襲われた。

 だが心は折れなかった。「やってしまったことは仕方ない。すぐにケガを治すための最善を尽くそう」。そんな姿を栗山監督は知っていた。「栄一は2軍でも覚悟を持って必死にやっていた」。指揮官は因縁の西武ドームを復活舞台に選ぶと打線の核となる3番で起用。小谷野も「(1軍昇格は)西武ドームだけはやめてほしいと思った」と冗談を飛ばしたが、指揮官の思いに応えた。

 復活を果たした男はもう一人いた。5回2失点で今季2勝目を挙げた武田勝は、5月3日のオリックス戦以来の白星に「長かった」と振り返った。2回に同点弾を浴びた中村相手に、1点差に詰め寄られた3回2死一塁は130キロ直球で3球三振に斬った。技巧派だが投球の基本は直球。大谷のような剛速球はないが「直球主体でいけた」と2軍で自分の投球を見つめ直すことができた。チームも勝率5割に復帰。勝負の夏に頼もしいベテランコンビが戻ってきた。

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