デーブ代行初陣飾る 松井裕プロ初勝利!オリックス戦連敗止めた

[ 2014年7月2日 21:44 ]

<オ・楽>4回無死一塁、ラッツの2ランにガッツポーズの大久保監督代行(左)

パ・リーグ 楽天2―0オリックス

(7月2日 京セラD)
 デーブ采配ズバリ!楽天が4回にラッツの2ランで挙げた2点を4投手の継投で守り切り、開幕から続いていたオリックス戦の連敗を9でストップ、2番手で登板したドラフト1位ルーキーの松井裕はプロ初勝利をマークした。この日から休養中の星野仙一監督(67)に代って大久保博元2軍監督(47)が監督代行として1軍を指揮。その初陣を鮮やかに飾った。

 大久保監督代行は1番に藤田、2番に嶋を置き、遊撃には松井稼ではなく23歳の西田を8番で起用するなど打線を組み替え。3回までの無得点だったが、4回、四球のジョーンズを一塁に置いてラッツがオリックスの先発・東明の初球、真ん中高めに甘く入ったフォークを左翼席中段へ運び、2点を先制した。

 5回には先頭の藤田が中前打で出塁、嶋がきっちり送って、続く銀次が右前打で1死一、三塁と新1・2番コンビが機能する形でチャンスをつくったが、ここはジョーンズが遊ゴロ併殺に倒れて無得点。だが、デーブ采配の真骨頂はここから。その裏、今季初先発の宮川が2死一、二塁のピンチを招くと、ドラフト1位ルーキーの松井裕にスイッチ。勝利投手の権利を目前にした先発を降板させる非情采配に加え、右打者のペーニャに対して右腕から左腕に代える継投でピンチをしのいだ。

 ペーニャを二ゴロに仕留めてピンチを脱した松井裕は、続く6回の先頭から4者連続の空振り三振を奪うなど2回1/3を2安打無失点、5奪三振の好救援。8回を福山、9回を斎藤が無失点に抑え、先発では4連敗を喫し、2軍落ちの屈辱を味わった松井裕にうれしいプロ初白星が転がり込んだ。

 オリックスは6回以外は毎回走者を出しながら無得点に終わった。

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