創価大・田中に虎ゾッコン 中村GM「すべてにおいて別格」

[ 2014年6月12日 07:57 ]

<亜大・創価大>亜大打線を抑える創価大・田中
Photo By スポニチ

 すい星のごとく現れた若武者にゾッコンだ。阪神・中村勝広GMが11日、東京ドームで全日本大学野球選手権を視察し、最速154キロ右腕の創価大・田中正義投手(2年)にひと目ぼれ。絶賛の言葉を並べた。

 「腕の使い方、しなり…。モノが違うよな。すべてにおいて別格。故障することなく、順調にいってほしいね。すごいのが出てきたな」

 確かに、すごかった。亜大との2回戦に5回途中からリリーフ登板し、4回1/3を1失点。150キロ超を連発する圧巻の速さを見せつけた。「自分のことだけ考えて投げていた。うまく行きすぎて怖い」。金星に貢献し、苦笑いを浮かべた。

 前日10日の1回戦で佛教大を完封し、衝撃の全国デビューを果たした。連投に備えて初回から投球練習し、「疲労は筋肉痛くらい。ブルペンでいけると思った」。同点の5回2死一、三塁から登板すると、いきなり150キロを出し、2球目以降もオール直球でピンチをしのいだ。さらに「直球を狙っているのはわかっていた。そういう打者は振ってくれる」と自信のあるフォークを交ぜ、5者連続三振。自己最速タイの154キロも出した。

 奇しくもこの日、高校時代「ビッグ3」と騒がれていた同い年の阪神・藤浪、日本ハム・大谷、中日・浜田がプロの舞台で初めて同日登板した。田中は創価高時代、無名の存在。いまやプロの注目を集める男となり、3年後の夢舞台を目指す。

続きを表示

2014年6月12日のニュース