中田 ハーラー単独トップ5連勝!初の月間MVPへ前進

[ 2014年4月27日 07:15 ]

<ソ・西>開幕5連勝を飾ったソフトバンク先発の中田

パ・リーグ ソフトバンク3―2西武

(4月26日 ヤフオクD)
 勝利の瞬間、ベンチのソフトバンク・中田の顔にはホッとした表情が浮かんだ。6回8安打を浴びながら2失点と粘り、チームでは12年の摂津以来の開幕5連勝をマーク。06年の新垣以来の5戦全勝でハーラー単独トップに立った。

 「頭と体が一致しなかった」と中田。初回から4イニング連続で先頭打者に安打を浴びてピンチの連続だった。制球に苦心しながらも逃げずに立ち向かい、初回、2回の1点ずつに踏みとどまった。苦心のリードを続けた鶴岡は「ストライクになる球を探すのが大変だった。でも、賢一(中田)が“エイヤー!”と投げなかったのが良かった。コントロールが悪い中でも、しっかり狙って投げていた」と説明。ここぞという場面で集中を切らさない。だから、勝てる。

 登板後はプロ21年目の岡島に投球フォームをチェックしてもらい、次回先発で修正しようと必死だった。「聞くことは全然、恥ずかしいことじゃない」。昨季まで在籍した中日時代にも岩瀬、山本昌らベテラン投手から助言をもらい、投球に生かした。現状に満足しない強い向上心も右腕の強さのひとつだ。

 4勝で並んでいたオリックス・西に差をつけて月間MVP争いでも優位に立った。加藤投手コーチは「ピッチャーは調子が悪い時にこそ、いかに抑えるか。きょうのは値打ちがある」と評価した。負ければ、今季初の3連敗となるところ。苦心してつかんだ白星は1勝以上の価値がある。

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2014年4月27日のニュース