岩田 932日ぶり完投勝利 ダメならローテ落ちもあった

[ 2014年4月27日 07:05 ]

<D・神>力投する岩田

セ・リーグ 阪神7―1DeNA

(4月26日 横浜)
 いとも簡単に27個のアウトを積み上げた。阪神・岩田が4安打1失点で11年10月7日の横浜戦以来、932日ぶりの完投勝利を無四球で飾った。苦しみ続けた左腕が見事に完全復活を遂げた。

 「無駄な四球を出さないように一人一人と勝負することを心がけた」

 序盤から直球、スライダーと軸となる球種が冴え渡った。6回までに許した安打は投手の井納の右前打のみ。7回、2死三塁から筒香に左前適時打され完封こそ逃したが、9回もわずか6球で3人を料理した。

 「前回がボロボロだったんで。(きょうまで)歯がゆかったのと、勝たせてもらってホッとしたのと、自分の投球ができない悔しさといろいろ交じっていた」。今季初登板となった20日のヤクルト戦は勝利投手にこそなったものの5回4失点と精彩を欠いた。結果が出なければ即2軍落ちも考えられた背水のマウンドで30歳が意地を見せた。

 「何かを変えたい」一心で海を渡った。昨オフ、自身初の海外自主トレを米アリゾナ州で敢行。現地では、12年に18勝をマークした同じ左腕のハリソン(レンジャーズ)らスター選手と同じ空間で汗を流した。メジャーリーガーにサインをお願いする姿は野球少年そのものだったが、短時間で集中してトレーニングするメジャー式の練習法に感銘を受け体幹トレーニングで下半身も鍛えた。藤川(カブス)と会食する機会にも恵まれるなど濃密な時間を過ごした。

 グラウンド外でも変化した。キャンプ期間中は時間の許す限りファンのサインに応じた。「押し売りや、押し売り。それだけや」。照れ笑いを浮かべる男の根底には「ファンあってのプロ野球選手」との思いがある。だからこそ、1軍で結果を残して声援を送ってくれる周囲を喜ばせたい。2勝に終わり、2軍暮らしが続いた昨年の屈辱を晴らしたかった。

 「まだ始まったばかり。きょうのような投球を続けてローテを守っていきたい」。27日先発する歳内との入れ替わりで出場選手登録を抹消される可能性が高いが、5月8日の中日戦(ナゴヤドーム)での先発が有力。背番号21の逆襲ロードの号砲が鳴った。

 ▼阪神・中西投手コーチ (岩田について)いいリズムで投げていた。(次戦については)次は(4失点した)ヤクルトやからな。カードも考えながら起用していきたい。

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