横浜2年ぶり15度目の夏!唯一の3年、長谷川男泣き「誇りに思う」

[ 2013年7月30日 15:59 ]

<神奈川決勝 横浜・平塚学園>優勝し、歓喜の横浜ナイン

神奈川大会決勝 横浜3―0平塚学園

(7月30日 横浜スタジアム)
 190チームが参加した日本一のマンモス大会、神奈川は横浜が制した。全国屈指の左腕、松井擁する桐光学園を準々決勝で破った勢いはさらに増し、15年ぶりの甲子園を目指した平塚学園を3―0で下して2年ぶり15度目となる夏の甲子園切符獲得。渡辺元智監督は「今年は特に感無量ですね」と絞り出すように思いを口にした。

 先発メンバー9人中8人が2年生。だが、決勝点のホームを踏んだのは唯一の3年生で主将の7番打者、長谷川だった。0―0で迎えた5回。1死から長谷川が右前打で出塁すると、続くエース左腕で8番・伊藤の左翼線適時二塁打で生還した。さらに9番・根本の右中間適時二塁打で1点、1番・川口の右前適時打で1点と計3点をリードすると、先制打を放った伊藤が9回で135球を投げ、5安打完封。三塁を踏ませない投球で激戦区・神奈川の頂点に上りつめた。

 レギュラーで唯一の3年生、長谷川主将は優勝インタビューで人目をはばからずに男泣きした。「チームが一丸となって、1戦1戦戦ってこれたことを誇りに思います」。そして、「試合に出ているメンバーは2年生が多いですが、メンバーに入れなかった3年生の思いが自分たちの一番の強みです!」とスタンドでずっと応援してくれた同級生たちへの思いをにじませると、涙は止まらなくなった。

 「よくまとめてくれた。長谷川なくして、このチームはないと思う」。そう主将を称えた渡辺監督は「2年生主体のチームといえども、桐光学園や東海大相模、横浜隼人を破って、神奈川代表として、簡単に負けるわけにはいかない。勝ちに行きます!」と甲子園での勝利を宣言。長谷川主将が「甲子園に行くからには、神奈川の代表として、神奈川のレベルの高さを見せつけて来ます!」と続けば、2年生エースの伊藤も「甲子園では悔いのない投球をしてきたい。190校のてっぺんを取ったので、甲子園でも優勝を目指して頑張りたい」と冷静に、そして熱く、全国の頂点を見据えた。

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2013年7月30日のニュース