大田サバイバル弾!開幕一軍へ豪快な一発でアピール

[ 2013年3月18日 06:00 ]

<ロ・巨>6回無死、左越え本塁打を打った大田(右)は大西コーチと喜び合う

オープン戦 巨人5-2ロッテ

(3月17日 QVC)
 巨人・大田泰示外野手(22)が17日、ロッテ戦に「6番・右翼」で先発出場し、6回にオープン戦1号となるソロ本塁打を放った。打撃不振を払しょくする左翼中段席への豪快な一発。原辰徳監督(54)は侍ジャパンをサポートするため渡米中で、川相昌弘ヘッドコーチ(48)が代行監督を務めたが、プロ5年目を迎えた和製大砲にとって、開幕1軍生き残りへ必死のアピール弾となった。

 興奮が収まらない。大田は雄叫びを上げながら、本塁を駆け抜けた。三塁ベンチ前でのグータッチ。その相手は監督代行を務める川相ヘッドコーチだったが、海の向こうにいる原監督にも届きそうな豪快な一撃だった。

 「最高です。タイミングがしっかりとれていた。きょうに関してはいい打席でした」。6回先頭。藤岡の真ん中高めの134キロ直球だった。失投を完璧に捉え、左翼中段席まで運んだ。この試合前まで打率・158。始動が遅くテークバックが十分に取れない。そのため直球に差し込まれ、変化球は上体だけで打ちにいく傾向があった。「始動を早くして長く(投球を)見ることを心掛けた。(打撃)コーチと相談して試行錯誤しています」。始動の改善が結果につながる。外野への打球は7日日本ハム戦(札幌ドーム)の4回の中前打以来11打席ぶりだった。

 勝負の5年目。原監督からは外野のレギュラーを期待され、キャンプ中から直接指導を受けてきた。だが結果が出ない。13日に中学時代を過ごした広島・福山での広島戦があった。初の凱旋試合は無安打だったが、前日に自宅に帰って母・富美子さん(53)の手料理を食べた。久々の家族との対面。決意を新たにした矢先の一撃だった。

 「結果が出ていなかったので原監督も気にしていたけど。いい報告ができる」と指揮を執った川相ヘッドコーチ。ただ「そろそろラストチャンスと思っているはず」とさらなる奮起も促した。「(原監督が不在でも)結果は残りますしね。守備も良かったし、次につながると思います」。そう振り返った大田がアピールできるオープン戦は残り5試合だ。

続きを表示

2013年3月18日のニュース