侍ジャパン 必勝ジグザグ継投 能見→摂津→杉内→牧田で締める

[ 2013年3月18日 06:38 ]

キャッチボールする能見

WBC決勝トーナメント準決勝 日本-プエルトリコ

(サンフランシスコ)
 第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を目指す侍ジャパンは17日、サンフランシスコでプエルトリコと準決勝で激突する。負けたら終わりの一発勝負で救援陣は好調さと実績を基に、登板する投手は4人に絞られた。

 東尾投手総合コーチは「今までの戦いの中で結果を残してきた選手が軸になる。点差によって調整登板という部分もあった2次ラウンドまでとは違う」と語った。能見、摂津、杉内とつないで守護神の牧田に託す「勝利の方程式」で準決勝に挑む。

 能見は2次ラウンド開幕となった台湾戦に先発したが、2回2/3を3安打1失点。足をつるなどの症状が出て、3四死球と自滅した。しかし、東尾コーチは「緊張もあったと思う。ボールの切れは持続している」と評価。先発の前田健が不安定な場合は、迷わず2番手で能見を投入し、流れを引き戻す。

 摂津を挟んで、セットアッパー杉内、守護神・牧田へつなぐ左右ジグザグ継投。「相手打者とのタイミングが合いにくい投手」と東尾コーチもパワーのあるプエルトリコ打線を封じられると選手を信じる。

 2次ラウンドを1位で通過したことで、準決勝と決勝の間に1日の空白ができた。投手は49球以下であれば、決勝も登板できる。もちろん前田健が長い回を投げ切れれば、各投手の消耗も防ぐことができる。

 AT&Tパークのマウンドを確認した能見は「投球しないと分からないが、そんなに変化はないと思う」と自信をのぞかせ、牧田は「高低左右の制球に気をつけたい」と表情を引き締めた。現状で最も頼れる4人の救援侍が決勝へのタスキをつなぐ。

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