阿部「僕のバントもある」のワケ 侍どうする「ロケットランチャー」対策

[ 2013年3月18日 06:00 ]

打撃練習をする阿部

WBC決勝トーナメント準決勝 日本-プエルトリコ

(サンフランシスコ)
 打線の鍵はもちろん阿部(巨人)が握っている。準決勝を前に「プエルトリコは身体能力が抜群。パワーでは勝てないメンバーが並んでいる。全員で頑張り、日本の野球をするしかない」と話した。

 フリー打撃では38スイングで4本の柵越え。右翼後方のマッコビー湾に直接飛び込む場外本塁打は「スプラッシュ・ヒット」と呼ばれ、通算762本塁打のバリー・ボンズが何度も打ったことで有名だが、それも2発放った。

 「もう一生来られないかもしれないので記念に残った」とうれしそうに話したが、重視するのは基本に忠実な侍野球。直前の練習試合では味方のバント失敗などがあったため「僕のバントもあるだろうし、きっちりした野球をやることが大事」とナインに言い聞かせてきた。

 阿部がバントも辞さない構えを見せたのは、準決勝ではこれまで侍打線の突破口となってきた足攻を封じられる可能性が高いからだ。相手捕手のY・モリーナは「ロケットランチャー」と呼ばれる強肩の持ち主で、08年から5年連続ゴールドグラブ賞を受賞中。「肩の強さ、捕ってからの速さを併せ持つ。モーションの大きい投手の時でも盗塁は難しい」と橋上戦略コーチは話した。

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2013年3月18日のニュース