ブラジル 大金星あと一歩 善戦に指揮官「誇りに思う」

[ 2013年3月3日 06:00 ]

<ブラジル・日本>5回2死二塁、勝ち越しの中前適時打を放つブラジル・レジナット

WBC1次ラウンドA組 ブラジル3―5日本

(3月2日 ヤフオクドーム)
 追い詰めた。歴史的金星までアウト5個だった。ブラジルはリリーフ陣が力尽き、8回1死二塁から逆転を許しての惜敗。レッズ一筋で通算2340安打をマークし、殿堂入りしているバリー・ラーキン監督は「日本が一枚上手だったが、ファンタスティックなゲーム。非常に緻密(ちみつ)な戦いができた。負けはしたけれども誇りに思う」と満足そうだった。

 初回、いきなりエース・田中を攻略して先制。1死三塁からレイズ傘下1Aに所属する3番・レジナットが、148キロ直球を左前にはじき返した。5回にも摂津から一時は勝ち越しとなる二塁打を放つなど、3安打2打点と活躍した22歳の右打者は「日本に勝つのは難しいが、負けた試合でも自信を持つことができた」と胸を張った。

 ブラジル野球は、1900年代初頭に海を渡った日本人の移民がプレーしたのが始まり。100年近い歴史を持つ。そのルーツともいえる母国・日本で、日系人の選手が多い地球の裏側のチームが、侍ジャパンを相手に大善戦。過去に五輪、WBCの出場はなし。サッカー大国。ジャイアント・キリング(番狂わせ)とはいかなかったが、野球で日本のファンを大いに驚かせた。

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2013年3月3日のニュース