杉内も流れ変えられず 歯切れ悪い東尾コーチ「まだ時間はある」

[ 2013年3月3日 07:09 ]

<ブラジル・日本>初回1死三塁、レジナットに左前適時打を浴びる田中

WBC1次ラウンドA組 日本5―3ブラジル

(3月2日 ヤフオクドーム)
 日の丸の重さ、エースの重圧。試合後、田中(楽天)は声を絞り出すように言った。その表情はまるで敗戦投手のようだった。

 3大会連続出場となった杉内(巨人)も流れを変えられなかった。2番手で3回を3人で片付けたものの、4回に制球を乱して2安打1四球で1失点。2イニングで41球も投じ「(適時打は)もうちょっと低く投げたかった」と悔やんだ。

 昨季は左肩の違和感でシーズン終盤に離脱したが、そのブランクを感じさせる結果となった。

 滑るWBC球に対応できていない田中はもちろん、経験豊富な杉内も不安を残す状態。当初、2人は2次ラウンド初戦の8日に登板予定だったが、東尾投手総合コーチは登板日変更について問われると「まだそこまで考えていない。まだ時間はある」と話した。歯切れの悪い言い方が、2人の現実を物語っていた。

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2013年3月3日のニュース