巨人、ポスト阿部獲り “藤浪の女房”森リストアップ

[ 2013年1月10日 06:00 ]

藤浪の女房役だった森友哉

 「ポスト阿部」獲りだ。巨人が今秋のドラフト1位候補に大阪桐蔭・森友哉捕手(2年)をリストアップしていることが9日、分かった。この日、東京・大手町の球団事務所で年明け最初のスカウト会議を実施。約1時間30分の会議後、山下哲治スカウト部長は「森は高校生No・1キャッチャーだから。バッティングは素晴らしいものを持っている。阿部?その後というかな」と、阪神のドラフト1位指名の藤浪とバッテリーを組んで昨年の甲子園で春夏連覇した森に高い評価を下した。

 現在33歳で、主将と4番を務める阿部の後継者育成は重要なポイント。控えの実松と加藤も31歳で、20代の若手は伸び悩んでいるのが現状。同部長は「先を見据えた補強をしたい。うちの弱いところを埋めていく」と話す。森は昨夏の甲子園では3本塁打を含む打率・421をマーク。1メートル70と小柄ながら、遠投100メートルの強肩も魅力だ。昨年9月に韓国で行われた18U世界選手権に2年生で唯一選ばれ、米国戦では激しいタックルを受けながらもプレーを続けた闘志はプロ向き。阿部と同じ右投げ左打ちで後継者にふさわしい逸材だ。

 会議では150人をリストアップし、上位候補を約25人に絞った。昨夏の甲子園で1試合22奪三振の大会記録をマークした桐光学園(神奈川)の左腕・松井も1位候補の一人だが、進学の可能性もある。森は、阪神も1位候補に挙げており争奪戦は必至。ドラフト戦線での伝統の一戦にも火花が散ることになる。

 ◆森 友哉(もり・ともや)1995年(平7)8月8日、大阪府堺市生まれの17歳。庭代台小1年から「庭代台ビクトリー」で野球を始める。東百舌鳥中では「堺ビッグボーイズ」の正捕手として3年春の全国大会準優勝。大阪桐蔭では1年秋から正捕手を務める。50メートル6秒3、遠投100メートル。1メートル70、80キロ。右投げ左打ち。

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2013年1月10日のニュース