浩二監督 金髪・中田に「あんな姿で来たら一喝せな」

[ 2013年1月10日 06:00 ]

新年のあいさつをする(左から)山本監督、東尾コーチ、王会長

 中田よ、黒髪に戻せ!3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を目指す侍ジャパンの山本浩二監督(66)が9日、金髪姿の日本ハム・中田へ「真の侍」となることを求めた。日本野球機構(NPB)へのあいさつ後、都内で行われたパーティーに出席した指揮官は「(2月15日からの)宮崎合宿にあんな姿で来たら一喝せないかん」と厳しい口調で語った。

【侍ジャパン日程】

 幕を開けたWBCイヤー。山本監督は、7日の自主トレ公開に金髪で現れた中田を黙認できなかった。「代表チームらしい服装、態度は社会人として大切なこと。茶髪、ヒゲ、移動時にジーパンなどは考えてほしい。選手も分かってくれるだろう」と、宮崎合宿では厳格なドレスコードを定める考えだ。「侍ジャパンは各球団を代表して日の丸をつけて戦うわけだから」と説明。2月1日からの12球団キャンプ行脚の中でも、気になった選手には注意していく。

 中田をやり玉に挙げたのは、強い期待の表れでもある。山本監督は「まだ打撃は粗削り。自分で(代表へ)はい上がるしかない」と突き放す一方で「将来の日本の4番を背負う存在になる」と話してきた。昨季は全試合4番を務め、WBCで最終メンバーに残り、世界を体感できれば、中田の成長を促すこともできる。心身ともに球界を代表する選手に育ってほしいと指揮官は願っている。

 「選手たちはWBCのために気持ちの入れ方が違う。頼もしい」と意気込みは肌で感じている。だからこそ、2月15日からチーム一丸で戦う集団をつくり上げるために「選手は目立ちたいと誰もが思っているものだけど、それをはき違えてはいけない。プレーで目立ってほしい」と訴えた。

 ▽侍ドレスコード 前回09年のWBC前には西武の中島(現アスレチックス)が茶髪から黒髪に変更。長めの髪を茶色に染めていた涌井も山田久志投手コーチの注文を受けて短めにカットしている。当時横浜の村田(現巨人)は両サイドにラインを入れた奇抜な髪形だったが、宮崎合宿中に原監督から苦言を呈され、自ら髪を刈り上げた。

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