ソフトB 3年最大12億円で口説き落とす 王会長「新しい人に4番を」

[ 2012年11月22日 07:09 ]

ソフトバンクが獲得したカブスのラヘアー

 ソフトバンクが、3年最大12億円の大型契約でカブスのブライアン・ラヘアー外野手(30)の獲得交渉に合意したことが21日、分かった。

 ソフトバンクは今季、レギュラーシーズン3位に終わり、リーグ3連覇と日本一連覇を逃した。チーム防御率はリーグ1位の2・56に対し、総得点は同5位の452。貧打がV逸の最大要因となった。さらに通算413本塁打の主砲・小久保が現役を引退し、多村もDeNAへトレードで放出。内川、ペーニャと中軸が右打者ということを考えれば、左の長距離砲はどうしても新たに必要なピースだった。

 このため、孫正義オーナーは球団フロントに「金額にはこだわらず、一番の選手を獲ってほしい」と全面支援を約束。3年目の契約については球団が選択権を持つものの、出来高払いを含め3年最大12億円の大型の条件提示で口説き落とした。

 編成トップの王貞治球団会長は「こちらのニーズに合った選手が必要。新しい人に4番を打たせたい。ペーニャの味を引き出すには、落ち着いて打撃に専念できる5、6番に置く形が理想だから」と話しており、ラヘアーは文句なしの4番候補。1メートル96、109キロの体格からのパワフルな打撃が売りだが、逆方向へ打つ柔軟性も兼ね備えており、大リーグでも「そういう点では日本野球向き」と評するスカウトが多い。また、今季カブスで一塁で53試合、右翼で32試合、左翼で1試合で先発出場したように、一塁と外野を兼任できるのも大きな魅力だ。

続きを表示

2012年11月22日のニュース