黒田 ヤ軍残留のワケ 思惑一致 広島復帰の選択肢残した1年契約

[ 2012年11月22日 07:00 ]

 黒田のヤンキース残留の背景には、さまざまな思惑が絡み合っていた。

 一つは、「クオリファイング・オファー」と呼ばれる新制度の影響だ。古巣ドジャースやエンゼルスも獲得に動いたが、他球団がFAとなった黒田を獲得する場合、補償として来年のドラフト指名権をヤ軍に譲渡しなければならない。

 有望新人を1人失う代償を考えると、黒田とは複数年契約を結びたい。しかし、黒田は11年以降、広島復帰の選択肢を残す意味でも1年契約を選択している。

 これに対し、ヤ軍だけは単年契約にこだわる理由があった。ヤ軍はぜいたく税(課徴金)を9年連続で納めているが、上限が1億7800万ドル(約146億円)から1億8900万ドル(約155億円)に引き上がる14年に総年俸を大幅に削減しようとしている。

 毎年、ペナルティーとして超過分の50%の税金を払っているが、一度、規定額内に抑えれば、仮に15年に再び超過しても税率は17・5%に下がるからだ。このため高年俸選手の複数年契約には消極的だった。黒田とヤ軍の思惑が一致した残留決着といえる。

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