打球直撃で失明の女性提訴 日本ハムや札幌市に賠償請求

[ 2012年7月13日 19:04 ]

 札幌ドーム(札幌市)でプロ野球を観戦中、ファウルボールが直撃して右目を失明した同市の30代の女性が13日、安全対策を怠ったとして、主催者の北海道日本ハムファイターズやドームを所有する市などに約4700万円の損害賠償を求め、札幌地裁に提訴した。

 訴状によると、女性は2010年8月21日、前から10列目の内野席で日本ハム対西武戦を観戦中、ライナー性のファウルボールが顔に当たり失明した。「被告側が防球ネット設置などの安全対策を怠った」としている。

 原告側弁護士によると、札幌ドームでの日本ハム戦では打球が観客に当たる事故が年約100件発生。同種訴訟は仙台地、高裁や千葉地裁でも争われたが「球団側は看板やアナウンスで注意を呼び掛けていた」として、観客側が敗訴した。

 女性は「道民に夢を与えるチームに恨みはないが安全対策をしてほしい」と話しているという。

 日本ハムや札幌市は「訴状を見ていないのでコメントは差し控える」としている。

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2012年7月13日のニュース