実践学園 51年ぶり初戦突破 大沢親分と同期の79歳監督が夏初勝利

[ 2012年7月13日 06:57 ]

<実践学園・都青梅総合>ベンチ前で円陣を組む選手を見つめる実践学園・朝井監督

西東京大会1回戦 実践学園7―0青梅総合

(7月12日 昭島市民)
 第94回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は、18大会で175試合が行われた。西東京大会では実践学園が都青梅総合を下し初戦を突破。昨秋に就任した79歳の朝井剛監督が、夏初勝利を挙げた。

 自身51年ぶりの夏の勝利。朝井監督は、柔和な笑みを浮かべていた。60歳以上も年下の選手を、温かく出迎えた。

 「私はベンチに座っているだけです。選手とはだいぶ年も離れていて、孫のようなものですからね」

 3回。打者12人攻撃で5点を奪うと、7回にも2点を加え、コールド勝利。1年生の海老沢が都青梅総合打線を2安打に封じる完封で、エース・坪根を温存する快勝だった。

 教え子だった沢里優前監督から誘いを受け、3年前から同校のコーチを引き受けた。昨年10月、61年に都八王子工を東京大会で4強入りに導いた実績を買われ、監督に就任した。

 監督業で大変な点については、笑って言う。「やっぱり暑い時や寒い時ですかね」。息子夫婦と孫が2人。現在は「おばあさんと2人暮らしです」と穏やかな表情を見せた朝井監督。孫のような球児たちとともに、同校初の甲子園を目指す。

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2012年7月13日のニュース