明石南 変則左腕・中田、93球1安打完封!

[ 2012年7月13日 06:00 ]

<明石南・川西緑台>1安打完封勝利で、3回戦進出を決めた明石南・中田

兵庫大会2回戦 明石南1―0川西緑台

(7月12日 高砂)
 明石南・中田が、昨夏の兵庫大会4強の川西緑台相手に1安打完封勝利をマークした。わずか93球で相手打線を手玉に取り、チームを1―0勝利に導いた。

 最後の打者を左飛に打ち取り、ナインとハイタッチを繰り返した。日本ハム・武田勝をほうふつさせる変則フォームのサイドスロー。最後の夏に公式戦初先発初完封を飾り「ホッとしました」と、気持ちよさそうに汗を拭った。

 「誰よりも遅い球を投げる投手を目指しています」と話す左腕は、直球もスライダーも110キロ台で、70キロ台のスローカーブにスクリューを駆使。打たせて取る投球で27アウト中16個をフライアウトで奪った。「狙い通りの投球ができた」としてやったりの表情を浮かべた。

 本来は上手投げ。速い球を投げることに憧れた。だが、球速が伸びず、4月にサイドへと転向したばかり。今では球速へのこだわりも捨て「60キロ台のカーブを投げたい」と話すほどだ。「次の試合もきょうみたいな投球がしたい」。79年以来33年ぶりの夏切符へ向け、静かに闘志を燃やした。

続きを表示

2012年7月13日のニュース