武相 タイムかからず…え!?サヨナラ負け

[ 2012年7月13日 06:00 ]

神奈川大会1回戦 武相2―3日大藤沢

(7月12日 保土ヶ谷)
 まさかの幕切れで、武相が52年ぶりに初戦で敗退した。桑元孝雄監督は「結果的にはわれわれのミス。向こうの選手は目を離さず、隙を狙っていた。勝利への執念の差」と、潔く敗戦を振り返ったが、ナインは大粒の涙を流し、言葉を発することができなかった。

 2―2の9回1死満塁。武相のエース・板野が、日大藤沢の1番打者・伊藤修を内野フライに打ち取る。遊撃手が捕球する前に、インフィールドフライが宣告された。2死となり、ナインはタイムを要求して、マウンドに集まった。

 ところが…。タイムは認められておらず、三塁走者の斉藤が本塁を駆け抜けた。何が起こったのか分からないまま、試合は終わった。和田球審は場内アナウンスで「タイムはかかっていない」と説明。抗議権のない板野が叫びながら、球審に詰め寄ろうとしたが、ナインに必死に制された。日大藤沢の伊藤修主将は「武相のためにも必ず甲子園に行く」と語ったが、何とも後味の悪いサヨナラ決着だった。

 ▽野球規則2・40 (前略)インフィールドフライが宣告されてもボールインプレイであるから、走者は離塁しても進塁してもよいが、その飛球が捕らえられれば、リタッチの義務が生じ、これを果たさなかった場合には、普通のフライの場合と同様、アウトにされるおそれがある。(後略)

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2012年7月13日のニュース