オリックス梶本が昇格即V打 3年ぶり3安打もマーク

[ 2012年5月3日 06:00 ]

<オ・ロ>6回、勝ち越し二塁打の梶本(右)はナインとハイタッチ

パ・リーグ オリックス7-5ロッテ

(5月2日 京セラD)
 岡田オリックスが今季初の3連勝を飾った。3点リードを一度は追いつかれる嫌な流れを下位打線が寸断した。殊勲はこの日に出場選手登録されたばかりの梶本だ。同点とされた直後の6回、2死三塁からロッテ3番手、中後の外角直球を鮮やかに仕留めた。フェンス直撃の中越え二塁打で再逆転に成功した。

 「(中後は)いい投手と聞いていたから、積極的にファーストストライクからいこうと思った。(中堅の)岡田君に捕られると思ったけど、越えてくれて良かった」

 1、2打席は左打席で中前打と右前打。好機を広げると、値千金の3本目は右打席で放った。ヤクルト時代の09年10月6日横浜戦以来2度目の猛打賞だ。1日の2軍戦で3安打。昇格して即結果を残した梶本に、岡田監督も相好を崩した。1点を追う2回は2死二、三塁から8番斎藤の左中間二塁打で逆転。4月18日以来となる試合後会見に臨んだ指揮官は「嫌なムードで(斎藤が)大きかった」と称えた。

 7番の川端もつなぎに徹した。7回1死満塁から外角フォークに食らいつき、二ゴロ。一塁へ頭から滑り込み、併殺崩れの間に7点目が入った。指揮官は「チャンスで回ってくるし、右に打てるからな」と評した。梶本は言う。「“7、8、9番で1本ずつ打とう。俺らでチャンスをつくろう”と3人で話していました」。中軸がチャンスをつくり、下位打線が連動。総力戦でつかんだ1勝に期待は膨らむ。今季初の3連勝と波に乗ってきた。岡田監督もうなずく。「すっきりいかんけどなあ。まあ、みんなが役割を果たせば、楽にいく。きのう、おとといと(サヨナラ勝ちで)ひっくり返しているのが大きいよ」。この日から井川が1軍練習に合流。エース金子、寺原も戻ってきた。5月反攻へ着実に戦力は整いつつある。

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2012年5月3日のニュース