淡白な巨人「草食系打線」14敗中7度零敗

[ 2012年5月3日 06:00 ]

<巨・広>9回2死三塁、三振に倒れた巨人・村田は、ガッツポーズで喜ぶ広島・サファテ(左手前)を見つめながら悔しそうに引き揚げる

セ・リーグ 巨人0-3広島

(5月2日 東京D)
 何度、同じ光景を見ただろう。3点を追う9回。巨人は無死二塁の好機こそ築いたが、藤村、坂本、村田がそろって凡退。スコアボードにはきれいに0が9つ並んだ。今季14敗のうち、実に半数を占める7度目の零敗だった。

 その瞬間、時計の針は8時53分。乗れない巨人を象徴する数字の一つが時間だ。延長戦を除く今季の平均試合時間は2時間57分。節電の折、時短を推奨するNPBは「9回で3時間以内」を標ぼうしているが、リーグで1球団だけクリアしているのが実は巨人だ。特に零敗では2時間46分。15得点の大勝もあれば、負けるときは粘れずあっさり。ガツガツしない、淡泊な「草食系打線」で連勝は4でストップ、借金も4に逆戻りした。

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2012年5月3日のニュース