宮本第1打席「即大台突破」がファンへの恩返し

[ 2012年5月3日 06:00 ]

PL学園、2000安打達成の先輩、立浪和義氏(左)から激励を受け苦笑する宮本

 第1打席で決める!2000安打まで残り1本。大記録にリーチをかけているヤクルト・宮本が、3日のDeNA戦(横浜)での「即大台到達」を誓った。記録達成を期待する大歓声の中での打席について「一度、あの雰囲気を味わえたけど、あんまり何回もあの雰囲気を(ファンに)してもらうのは申し訳ない。集中して打ちたい」。時間はかけずに即決める。それこそがファンへの恩返しだ。

 1日の同戦(同)の最後の打席は、異様な雰囲気に包まれた。大台まで4本としている中で3安打をマークし、8回2死で臨んだ第5打席。結果は右飛も、敵味方なく惜しみない拍手が送られた。「凄い歓声で驚いた」と宮本。ただ、実直な男はファンに「申し訳ない」との思いから、1打席でも早く記録を達成する覚悟でいる。

 この日は強い雨のため午後1時に中止が決定。まさに「水入り」となったが、宮本は休養の指示を受けながら球場を訪れ、軽いランニングなどで汗を流した。「7本で広島(4月28~30日)に行った時は早く打ちたいと…。今も早く打ちたいけど落ち着いている。フラットな気持ち」。相手先発は高崎。しかし誰であろうが冷静に、そして積極的に仕留めてみせる。

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2012年5月3日のニュース