小久保一気に4の4固め打ち あと13本もまだ意識せず

[ 2012年5月3日 06:00 ]

<日・ソ>8回1死、この日4本目の安打を放った小久保

パ・リーグ ソフトバンク3-1日本ハム

(5月2日 札幌D)
 2000安打に向け、ソフトバンクの小久保が一気に加速した。今季初の猛打賞。しかも4安打の固め打ちで、節目の大記録まで一気に残り13本とした。

 「若い頃なら3安打したら、4本目は一発を狙った。でも、きょうは(コンパクトに)直球をカチンと打ちにいった。スタイルは少し変わったかな」。2回の右前打で勢いに乗ると、4回に左中間二塁打。6回には右前打を放ち、迎えた8回の第4打席だ。同点で1死走者なし。ベテランが考えたのは「チャンスメーク」だった。谷元の145キロ直球を意識して右前へ。江川の決勝2号2ランを呼び込んだ。頼れる主将は「勝ちにつながったのが良かった」と、チームの勝利に笑顔を見せた。

 すでに2000安打を達成した日本ハム・稲葉、残り1本のヤクルト・宮本に続く快挙がはっきりと視界に入った。それでも重圧はない。「打席の中でいつもと違う自分がいることはない。宮本さんも言っていたけれど、“きょう達成できる”ぐらいの数字でないと意識することはない」と、あくまで自然体だ。

 これで打率も3割台(・309)に。打撃は好調だが、体調には一抹の不安がある。持病の腰痛を抱えており「連戦はきつい。出塁すると100%で走る。筋肉の収縮が硬くなって、ハリを打ってもらうしかない。そうすると今度は筋肉が緩む。その繰り返し。正直、あすが怖い」。それでも体が動くなら、グラウンドに立ち続ける。「固め打ちは大きい」と小久保。さあ、いよいよカウントダウンだ。

 ▼ソフトバンク・江川(8回1死一塁から決勝の2号2ラン)本塁打はつなぐ気持ち。完璧で最高です。

続きを表示

2012年5月3日のニュース