ドラ1候補・野村30勝&300奪三振!明大V王手

[ 2011年10月24日 06:00 ]

<東大・明大>通算30勝を達成した野村

東京六大学野球第7週第1日 明大15―7東大

(10月23日 神宮)
 明大が14安打15得点の猛攻で東大を下し、4季ぶり34度目の優勝に王手をかけた。今秋ドラフトの1位候補、エース野村祐輔投手(4年)は、7回4失点も自身最多のシーズン6勝目。通算では30勝の大台に乗せた。30勝&300奪三振をクリアした投手はリーグ史上7人目となった。第2試合は立大が法大に先勝した。

 会心の笑みとはいかなかった。明大・野村は自身最多となるシーズン6勝。さらに昨年の早大・斎藤(日本ハム)以来、史上7人目の30勝&300奪三振も達成した。それでも最下位の東大相手に7回4失点では、手放しでは喜べない。

 「長い歴史の中で7人目というのは凄く光栄ですけど。自分のリズムにしきれなかったですね。ふがいないです」と振り返った。初回に8点援護をもらいながら、3回までに7安打を浴びて4失点。何度も天を仰いだ。投球間のインターバルを短くすることで、ようやく躍動感が戻った4回以降は無失点。ドラフト1位候補の意地で調子が悪いながらも、修正能力の高さは示した。

 3年秋、4年春と2季連続で5勝を挙げたが優勝に届かなかった。優勝に向けて「5勝の壁」を乗り越えることをテーマに掲げた。「今までもチャンスはあったのにできなかった。やっと壁を乗り越えられた」。4季ぶりの優勝に王手。「あしたも準備はしておきます」。5勝の壁を乗り越えた今、大学生活最後の試合は最高の笑顔で締めくくる。

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2011年10月24日のニュース