セーブ王2回の豊田 涙の引退会見「走ることができなくなった」

[ 2011年10月24日 16:20 ]

 プロ野球広島は24日、豊田清投手(40)が球団側に引退を申し入れ、了承したことを発表した。

 マツダスタジアム内で記者会見した豊田は「自分のボールを投げられなくなった。投手は走ることが基本。走ることができなくなったということで決断した」と目を潤ませながら理由を語った。今後については「いつかは指導者としてやってみたい」と話した。
 
 豊田は同朋大から1993年にドラフト3位で西武に入団。先発、抑えなどで活躍し、2002、03年にはともに38セーブで最多セーブのタイトルを獲得した。05年のオフにフリーエージェント権を行使して巨人に移籍。10年オフに自由契約となり、今季は広島で主に中継ぎとして登板した。

 前日23日までの成績は、今シーズンが32試合で2勝1敗、防御率3・08。プロ通算は558試合で66勝50敗157セーブ、防御率2・99。

 ▼広島・豊田清投手の話 ブルペンから思い切りマウンドにいくことができなくなった。まだまだできる、そういう気持ちもあるが後悔はない。大満足です。

 ▼広島・松田元オーナーの話 わしらもやるというつもりでおった。びっくりしたわ。困ったときにあれだけアウトローの出し入れをできるやつはおらん。

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2011年10月24日のニュース