まさかの3連敗…ヤクルト129日ぶり首位陥落

[ 2011年10月7日 06:00 ]

<神・ヤ>8回無死一塁、三塁ゴロに倒れた青木は頬を膨らませながら天を仰ぐ

セ・リーグ ヤクルト1-7阪神

(10月6日 京セラD)
 無言のロッカールームに荷物を引きずる音だけが響いた。ヤクルトが3連敗で5月30日以来129日ぶりの首位陥落。バスへ向かう選手の足取りは一様に重かった。

 中日と勝率3厘差で迎えた一戦。小川監督は試合前に選手を集め「ここからが本当の勝負だ。余裕を持つことを忘れずに、自信を持って思い切りやってほしい」と話した。連敗を幾度も止めてきた恒例の訓話だ。さらに肺炎で欠場中のベテラン宮本も「最後に上に立っていればいい」とナインにメッセージを送った。だが、打線は8回まで毎回走者を出しながら5安打で1点だけ。初めて経験する優勝争いのプレッシャーは思いのほか選手の心と体を縛っていた。

 残り12試合。うち5試合は中日との直接対決だ。指揮官は「その日その日を一生懸命やるしかない」と前を向く。生みの苦しみは、90年代黄金期を築いた先輩たちもいつか歩いた道。これが栄光への試練だ。

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2011年10月7日のニュース