大分・森高校の野球部員の乗ったバス追突…監督死亡

[ 2011年7月9日 17:50 ]

 9日午後1時55分ごろ、大分県別府市南畑の大分自動車道上り線で、県立森高校(同県玖珠町)の野球部員ら26人が乗ったマイクロバスが大型トラックに追突、助手席に座っていた野球部監督の教諭重光孝政さん(44)が死亡した。ほかに副部長(34)が重傷、22人が首の捻挫などの軽傷を負った。

 同日午前、大分市の新大分球場で開かれた全国高校野球選手権大分大会の開会式に参加した後、学校に帰る途中だった。

 県警はバスを運転していた自衛官を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕。自動車運転過失致死傷容疑に切り替えて調べている。

 県警によると、現場は2車線ある直線道路で、緩やかな上り坂。バスは左側の走行車線を走行中、熊本県天草市の男性(50)が運転する活魚運搬用の大型トラックに追突したとみられる。バスには2、3年生の部員と監督らが乗っていた。

 バスは重光さんが座っていた助手席付近が大きく破損しており、重光さんは頭を強く打ち死亡、重光さんの後ろの席にいた副部長が重傷を負った。県警は追突した際の状況などを詳しく調べている。

 大分県高野連によると、森高校は12日の第1試合が初戦の予定。

 付近では2009年7月にも、大分大会開会式に向かう私立柳ケ浦高(宇佐市)の野球部員が乗った大型バスが横転し生徒1人が死亡、37人が重軽傷を負った。

 【児童や生徒が被害に遭った最近の主なバス事故】
 ▽2005年12月28日 富山県滑川市の北陸自動車道で、新潟市の中学生ら9人が乗ったワゴン車などが多重衝突、生徒2人が死亡、1人が重傷
 ▽09・1・9 大阪府泉佐野市の近畿自動車道で大学の通学バスなどが多重衝突、女子学生ら12人が軽傷
 ▽3・26 福井市の北陸自動車道で、中学生十数人らが乗ったマイクロバスが乗用車と衝突、教諭ら3人が軽傷
 ▽7・11 大分県日出町の大分自動車道で私立柳ケ浦高野球部員が乗ったバスが横転、部員1人が死亡、37人が重軽傷
 ▽11・6・18 福岡県八女市の国道で中高生が乗ったマイクロバスが軽乗用車と衝突、部活動帰りの生徒ら13人が重軽傷

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2011年7月9日のニュース